ミライのフツーって何?
人間と環境が様々な方法で融合した社会。心地よい毎日のために無駄を抑え、そして無理なく実行できること。
それがミライのフツーです。豊田市は全国に先駆けて市民の皆さんと一緒にこうした取り組みを進めています。
基本にあるのはハイブリッドという発想です。異なる何かと、異なる何かを
掛け合わせることで、あたらしい幸せなミライが生まれてくるという考え方。
ひとつのことばかりを見ていると、大切なことを見失うことを私たち人間は学んできました。
豊田市では「交通」「森林」「産業」の分野に、毎日を進化させる
「生活」を加え、幅広く取り組んでいます。
日本のすべての都市のお手本になれる日を目指し、皆さんと一緒に。
他にはないこと、たくさん試しています。
Toyota City
皆さんはお気づきですか。豊田市のあちらこちらで少しずつミライが始まっていることを。
例えばクルマ。ハイブリッドカーはもちろん、PHV(プラグインハイブリッドカー)やEV(電気自動車)、
最近では超小型の電気自動車や燃料電池バスもまちを走っています。
太陽光発電を備えた家も増えました。スマートハウスってご存知ですか。
環境性能に優れ、太陽光で発電したエネルギーを効率よく使う家です。
東山・高橋地区では、そんなスマートハウスを使った実証実験を市民の皆さんと進めています。
暮らしの中で二酸化炭素を出さない、心地よいまちづくりを目指しています。
「とよた ecoful town(エコフルタウン)」ではミライのエコな暮らしを体感できます。
こうした都市の心地よさを支えるのは、豊かな自然です。
足助地区にある「すげの里」はまちと農山村が交流する拠点。
太陽の光や地中の熱、間伐材など自然を活かした里山の暮らしに触れることができます。
また、「東海丘陵湧水湿地群」はラムサール条約湿地に登録されました。
湿地ならではの植物や生き物を守り続けてきた人たちの長年の活動が高く評価された結果です。
公共交通がよりいっそう便利になりました。
クルマは便利。でも、クルマだけに頼っていると二酸化炭素のことが気になります。
そこで考えたのが公共交通機関の充実です。通勤や通学、さらには高齢者の方々の移動を便利にしています。
基幹バスとして運行する「とよたおいでんバス」とそれを地域でつなげる「地域バス」、上手に活用することで
環境への負担が少なくなります。鉄道駅に整備したパークアンドライド駐車場を利用すれば、
渋滞に巻き込まれずまちなかへ移動できます。
次のクルマがクルマのまちに広がるように。
豊田市はクルマのまちだから、次世代自動車がより広まる環境を考えています。
PHV(プラグインハイブリッドカー)やEV(電気自動車)を購入しやすくする補助制度。
普及に欠かせない充電施設も充実。太陽光発電による充電施設もあります。
これから普及が始まる燃料電池自動車のための水素ステーションも「とよたエコフルタウン」にあります。
新しい移動についても提案しています。
「Ha:mo(ハーモ)」という取り組み。パーソナルな乗り物であるクルマと公共交通の最適な組み合わせによって、
人にもまちにも社会にも優しい移動を実現します。電車・バスなどの上手な組み合わせをサポートするナビシステムと、
超小型電気自動車と電動アシスト自転車のシェアリングサービスにより、快適でエコな移動を実現する提案。
ミライの移動をスマートに。
森が元気だと、安心して暮らせます。
豊田市は100年先を考えて森をつくり、木々が混みすぎた人工林を
20年かけて元気な姿に変えていこうとしています。
「100年の森づくり構想」です。隙間なく生えた木は、そのままでは弱い木になってしまいます。
間伐という木を間引く作業によって、太陽の光が地面にまで差し込むようにすることが大切です。
大地に根をしっかり張り、雨や風に負けない森になります。つまり土砂崩れの防止に役立つわけです。
またイキイキと元気な森は、雨水をおいしい地下水に変えてくれます。
もちろん緑豊かな森は温暖化対策に欠かせないことは言うまでもありません。
間伐した木は上手に活用します。「旭木の駅プロジェクト」です。伐った木を「木の駅」に出荷すると、
地区内で使えるモリ券という地域通貨が支払われます。
山を元気にしながら、山里に活気を生み出します。また、木材の利用を広げています。
公共建築物の木造化です。木の温もりを感じる建物で美しい森に思いをめぐらせてください。
環境エネルギーのこれからを考えています。
豊田市は自動車産業を中心に、日本のものづくりをリードしてきた市です。これからも、その思いは変わりません。
自動車をはじめ、エネルギー、住宅などに関わる先進企業や団体が協力して取り組んでいるのが
「豊田市低炭素社会システム実証プロジェクト」です。「家庭」から「移動」、「移動先」これらのすべてをつなぐ
生活圏全体を捉えて、よりよいエネルギーの利用を進めています。
再生可能エネルギーを、豊田市から。
豊かな自然にめぐまれた豊田市は「再生可能エネルギーのふるさと」を目指しています。
地域の企業が再生可能エネルギー事業に参加できるようにするとともに、市民の皆さんや企業が、
こうしたエネルギーを積極的に導入するための支援を行っています。
地域の資源である再生可能エネルギーを活用し、豊田市を元気にしていきます。
ものづくりの現場でもエコな取り組みを進めています。
企業の皆さんが、太陽光発電や省エネ設備など環境に配慮した持続可能な工場(サスティナブルプラント)を
つくる場合や二酸化炭素を減らすなどの環境経営を導入する場合に補助金などで支援をしています。
環境エネルギーのこれからを考えています。
家は暮らしの中心です。同時に毎日たくさんのエネルギーが使われている場所です。だからスマートハウスの普及は、
エコを進めるためには欠かせません。そこで太陽光発電や燃料電池、蓄電池、
そしてHEMS(ヘムス)を導入する際は補助金で支援しています。HEMSはエアコンなどの省エネ家電と太陽光発電や
エネルギーを蓄える機器とをつなぎ、最適にコントロールするシステムです。「とよたエコフルタウン」では、
皆さんのお住まいをスマートハウスにリフォームする提案もしています。
ポイントをもらうほど、環境に役立ちます。
普段の行動をエコに役立てていただきたい。そんな願いから生まれた制度があります。
「エコファミリー宣言」をしていただいた方には「エコファミリーカード」をお渡ししています。リサイクルステーションにペットボトルなどの
資源を持っていったり、お出かけにバスを利用したり、毎日の行動で「とよたエコポイント」は貯まります。
それをエコ商品と交換できる制度です。楽しみながらエコな活動に取り組めます。
身近なことで、その先のミライが変わります。
これからの心地よい社会をつくる。そのために大切なのは無理やガマンではありません。
毎日の暮らしをちょっと見つめ直してみること。
普段を少し変えるだけで、その先の成果が大きく変わってきます。きっと。
子供と、その子供が心地よく暮らせるように、
今エコファミリーになりませんか。
毎日たくさん降り注ぐ太陽のエネルギー
使わないのは、もったいないです。
地元の作物を使えば、よそから運ぶ
エネルギーもいらなくて、新鮮です。
クルマだけでは難しいことも、
バスや自転車を組み合わせるとかなえられます。
エコな家を支援しているので、
エコな家にするなら今です。
電気を消してキャンドルを灯す。
夜がロマンチックになります。